日本情報経営学会(Japan Society for Information and Management: JSIM)のHPで「本学会の経緯」という項を読むと、以下のような紹介文に出合う。「本学会は経営システム、企業システム、そして経営情報システム、社会情報システムなど各種の情報システム現象を理論的・実践的に研究する学際的な場として、1979年11月に設立された学会である。設立時は「オフィス・オートメーション(Office Automation)学会」という名称であったが、2007(平成19)年4月1日に現在の名称に改称した。」
会員の多くの記憶には「OA学会」と通称で呼ばれていた時代の記憶が残っているのではなかろうか。私は最初、テーマを「OAいまむかし」という論題にしようと考えていたが、現代版のOffice Automationを表す用語として、RPAという術語を見つけた。RPA(Robotic Process Automation)とは、端的に言うとホワイトカラーの単純な間接業務を自動化するテクノロジーである。近年注目されるワークライフ・バランスや働き方改革の観点からも、ホワイトカラーの生産性を向上させるRPAをAI(人工知能)との比較の中で議論することは、時宜にかなったテーマと言えないであろうか。